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今週の為替相場展望 [為替情報]

今週7月4-8日週の為替相場は、リスク回避の後退によるクロス円主導の円安とドル/円でのドル底固めをにらんだ展開となる。

前週末1日のNY市場では、米株高とリスク選好による欧州通貨高、資源通貨高、こうした通貨に対してのドル安、円安が見られた。

ドル/円はドル全面安の流れで上値が抑えられたが、安全逃避の後退などで米国債金利の上昇が持続(債券価格は下落)。

金利差面でドル/円でのドルの下値がサポートされている。

背景にはギリシャの債務不履行(デフォルト)が後退したほか、米国経済の重要選好指標、ISM製造業景況指数の6月分がリバウンド改善したことなどがあった。

米国では5月までの日本からの部品供給停滞、資源高、米国での自然災害、中国のインフレと引き締め懸念などが一服してきた。

さらに足元では欧州債務懸念も後退しており、今週は8日の米雇用統計にかけて、過度な減速不安の払拭を見極める展開となる。

もっとも1日には米国株の大幅高でも、原油先物、欧州通貨、資源国通貨などは今ひとつ伸び悩んだ。

米国の3連休前の調整もあったが、ドル自体がFRBの追加量的緩和(QE2)終了やISM改善、米国債金利の上昇などで復調傾向にあるというプラス面、一方でのユーロは根強いギリシャ懸念やECBの7日利上げ以降の引き締め継続の不透明感、豪ドルなどの資源国通貨は原油備蓄放出やドル復調による商品反発の持続への疑心暗鬼、ポンドは英中銀の利上げ後退といったマイナス面が依然警戒されている。

今週は米国の指標やギリシャ追加支援協議の行方、ECB理事会などをにらみつつ、ドルの復調に「リスク選好」の欧州通貨高、資源国通貨高が加わる形で、ドル/円、クロス円とも緩やかな外貨高(円全面安)に振れていくか。

あるいは6月までと同様、リスク回避の円高とリスク選好の円安が交互に入れ替わる形で、ドル/円、クロス円ともレンジ内での上下動が続くか。

その両シナリオを見極める展開となる。

もっとも前週は、円以上の「最強通貨」となってきたスイス・フランが全面安に転じた。

まだ一時的な調整かトレンド転換かは不透明ながら、このまま反落が明確になると、同じ「安全逃避通貨」である円も全面安に向かう可能性を秘めている。

同時にスイス・フランはこれまで金と同様、ドルやユーロへの不信の裏返しとして買われてきた。

その意味でスイス下落は米FRBのQE2終了などによる「資源高・ドル安」の反転、あるいはギリシャ懸念の一服による「ユーロ持ち直し」が、それぞれ本物か否かを探る先行シグナルとして、その持続性が注目されるだろう。

テクニカルでは、ドル/円、スイス/円を除いたクロス円で、21日移動平均線や25日線の「上抜け維持」と、こうしたトレンドラインの「上向き転換」の持続性を見極める転換となる。

このまま上抜けや上向きが固まると、両ラインを下値抵抗線とした外貨の下値切り上がりが定着。

その反対となれば、改めて外貨下落(円高)が意識される手探り相場が続く。

さらに今週はドル/円、クロス円とも日足・一目均衡表で、変化日を示す「雲のネジレ」が観測されている。

雲のネジレの上抜けによる上昇トレンドへの転換、反対に上抜け失敗による再下落という重要なターニング・ポイントが意識されそうだ。


サクソバンクFX


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<4日・月>
09:00 日銀全国支店長会議
(復興・復旧による景気回復に自信を示すと、株高・リスク選好の円安支援)
10:30 豪5月住宅建設許可件数、小売売上高
(5月は世界的に指標が悪化。ただし、一定の減速への織り込みは進む)
17:30 英6月建設業PMI
(英国では減速の指標が目立つ)
21:30 加5月鉱工業製品価格、原料価格指数
(前週は物価指標が上昇し、カナダ・ドル高をサポートする)
[休日]米国 独立記念日

<5日・火>
13:30 豪中銀、政策金利発表
(欧州債務懸念の一服や米国指標の復調を受けた、景気慎重見通しの後退が豪ドル高を支援)
16:30 スウェーデン中銀、政策金利発表
(利上げ観測が北欧通貨を支援。ノルウェーも利上げ観測が消えず)
17:00 ユーロ圏6月非製造業PMI[確報]
17:00 ユーロ圏6月総合PMI[確報]
(ユーロ安や資源下落などが下支え要因)
23:00 米5月製造業受注指数
(5月までは日本からの部品供給停滞などで低迷)

<6日・水>
14:00 日5月景気動向指数[速報]
19:00 独5月製造業受注
(5月は世界的に生産が鈍化)
21:30 加5月住宅建設許可
(5月はカナダも経済指標が落ち込む。ただし、一定の悪化は織り込まれる)
23:00 米6月ISM非製造業総合指数
(資源下落がサポート要因。ただし、前月も底堅さを保っており、伸び悩みに警戒感も)

<7日・木>
08:50 日5月機械受注統計
(6月短観は設備投資計画が予想を上回る。復興・復旧による需要も)
10:30 豪6月雇用統計
(5月の求人情報件数は悪化。反動改善の度合いをにらむ)
17:30 英5月鉱工業生産
(英国の5月指標は総じて悪化。ただし、一定の落ち込みは織り込まれる)
20:00 英中銀、政策金利発表
20:45 欧州中銀、政策金利発表
(英国は現状維持、欧州は利上げの予想)
21:15 米6月ADP雇用統計
(週間の新規失業保険申請は改善幅が限定的。資源下落や日本からの部品供給再開が上振れ波乱)
21:30 トリシェECB総裁、定例記者会見
(秋にかけての追加利上げを示唆すると一旦はユーロ高。ただし、失望や材料出尽くしのユーロ反落にも警戒感)
21:30 米新規失業保険申請件数
(6月のISM製造業景況指数では、雇用指数がリバウンドの改善)

<8日・金>
08:50 日5月国際収支統計
(輸出減と輸入増で貿易黒字が減少。需給面での円高を抑制)
14:00 日6月景気ウォッチャー調査
(生産復旧の影響が確認されると、株高・リスク選好の円安を支援)
17:30 英6月生産者物価指数
(資源下落で低下ならポンド安材料。ただし、物価への反映にはタイムラグも)
20:00 加6月雇用統計
(カナダの雇用は緩やかな回復を保つ)
21:30 米6月雇用統計
(資源下落や日本からの部品供給再開が、前月低迷からの反動改善を支援)


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